サポートの終わったOSを使うことについて

次の質問がありました。

質問
Windows98SEのOSを割と長く使っていました。今から10年くらい前まででしょうか。マイクロソフトのサポートは切れていたと思います。

「サポートが終わったからといって、パソコンの電源が入らなくなるわけではない。」などと思っていました。これはセキュリティ上、問題があったと思いますか?


私の回答内容です。

回答
インターネットアクセスをしていたかどうかで明暗がはっきり変わります。

サポート期間中はプログラムにセキュリティ上のバグがあった場合修正プログラムがリリースされます。
しかし、サポート期間が終わると、セキュリティ上の欠陥が見つかっても修正プログラムはリリースされない状態となりました。

セキュリティ上の欠陥というのは見つけた時の情報拡散は速く、悪意のある人はその欠陥を突く攻撃プログラムを作ったりもします。できるだけパソコン使用者に気づかれないように作ったりもします。
このような場合、無防備で防ぎようもなく、パソコン使用者はそれに気づけない、ということもあり得ることになります。


他の回答者もそろって危険性を訴えていました。

参考URL
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13163508533

リカバリーしたばかりのPCでのネット利用

リカバリーしたばかりでOSセキュリティパッチやAdobe Flash Playerを未適用のWindows PCが、Microsoft社の公式サイトやPCメーカー公式サイトにアクセスするのは安全か?という質問がありました。

OSのアップデートをするまでの間のインターネット接続が心配というケースです。

私の回答ですが、マシンがグローバルアドレスを持っているなら細心の注意を払う必要がありますが(つまりそんなことやっちゃいけないですが)、プライベートアドレスを持つ一般PCであればそこまで深刻に考えなくても良いと伝えました。
つまり、普通につなげて、一般的に有名な検索サイト経由で正規のメーカーサイトにアクセスして、セキュリティ更新すればいいということです。

もう少し詳しく解説すると、グローバルアドレスを持つマシンとプライベートアドレスを持つマシンには次のような違いがあります。
  • グローバルアドレスを持ったマシン:解放したポートに対してインターネット上の他人は直接アクセスすることができる。
  • プライベートアドレスを持ったマシン:インターネット上の他人は直接アクセスすることはできない。
グローバルアドレスを持ったマシンはネットから無作為に抽出したIPアドレスに対する攻撃を受けます。しかしプライベートアドレスを持ったマシンではそのような脅威はありません。
もちろんメール、Webサイトのアクセス、ダウンロードしたファイルからのウイルスには無防備ですが、検索サイトやメーカーの正規のサイトにアクセスするのであればそのような脅威も極力排除することができます。

もし偽装されたサイトに行って怪しいファイルをダウンロードしたらどうするつもりなんだ、とかYahooがハッキングされて改ざんされたらダメだろうが、といったことはここでは考慮してないです。

このレベルで疑っちゃうと、ネットはものすごく怖いものになります。

もちろん現実に起こったことは過去にあります。
Yahooとかメーカーのサイトが乗っ取られた場合には確実にニュースになりますから、そういった情報で判断することになります。

参考URL
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11163429481

フリーで使えるアンチウイルスソフト

無料で使えるものを集めました。

無期限のフリー版を使う人もいますが、ダウンロード版・体験版をお試し期間で使いまわす人もいます。(※どちらも機能制限があったり広告が表示されたりします。)
日本語版が充実しており言語の問題はないです。また利用者は多く、検索すれば十分に情報は手に入ります。

ここでは無期限のフリー版を紹介します。

Windows

Avira Free Antivirus
https://www.avira.com/ja/download/product/avira-free-antivirus
無料版は機能限定版となっており、広告が表示されます。
無期限で利用できます。

AVG AntiVirus 無料版
http://www.avg.co.jp/
無料版は機能限定版となっており、アップデートの頻度が製品版より若干劣ります。
無期限で利用できます。
※AVG は Avast が買収することになりました。(2016.10.6追記)

Avast! Free Antivirus
https://www.avast.co.jp/free-antivirus-download
※MacやAndroid、iOS版もあります。
30日間の体験版として動作し、無料のユーザ登録を行えば利用期間を延長できます。以降も年次で更新登録が必要ですが、無料です。


オンラインスキャン

オンラインスキャンを行う方法もあります。手動で1度きりのスキャン実施をします。

Microsoft Safety Scanner
https://www.microsoft.com/security/scanner/ja-jp/

 トレンドマイクロ オンラインスキャン
http://safe.trendmicro.jp/products/onlinescan.aspx

F-SECURE ONLINE SCANNER
https://www.f-secure.com/ja_JP/web/home_jp/online-scanner

ノートン セキュリティスキャン
https://security.symantec.com/nss/getnss.aspx??langid=jp/home.asp

※以前は多数のアンチウイルスベンダーがこのサービスを行っていましたが、今は数少なくなっています。

注意
ここにあるツールを使う際は アドウェア駆除ツール / アンチスパイウェア も合わせて行っておくのが良いです(※一部重複しています)。


Mac

Macのフリーのアンチウイルスも紹介しておきます。

Sophos Anti-Virus for Mac Home Edition
https://www.sophos.com/ja-jp/lp/sophos-home.aspx

Avira Free Antivirus for Mac
https://www.avira.com/ja/download/product/avira-free-antivirus-for-mac

Avast for Mac
https://www.avast.co.jp/free-mac-security

※以前はClamXavという有名な無料ソフトがあったのですが、現在は有料となっています。



android

数多くあります。有名どころを載せておきます。

Avira Antivirus Security
https://www.avira.com/ja/download/product/avira-antivirus-security

avast for android
https://www.avast.co.jp/free-mobile-security

Bitdefender Antivirus Free for Android
http://www.bitdefender.com/solutions/antivirus-free-for-android.html
※評判は良いが英語版。無償版はアンチウイルス機能のみという制限があります。

Sophos Mobile Security for Android
https://www.sophos.com/ja-jp/products/free-tools/sophos-mobile-security-free-edition.aspx

※個人的にはSophosがいいかなぁという気がしますが、私はandroidではないので分からないです。


iOS

iPhoneは審査の通ったアプリしかApp Storeに掲載されないため、(脱獄していなければ)基本的にはアプリによる危険性はほとんどないです。
そのため、アンチウイルスソフトも充実しておらず、現時点ではその必要性はあまりないと思います。


参考URL
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13164367783
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14164258034

質問・コメントコーナー

もしセキュリティについての質問や疑問があった際には、Yahoo!知恵袋の「セキュリティ」カテゴリで質問なさってみてください。(知恵袋トップ > コンピュータテクノロジー > セキュリティ)
他の人が適切なコメントをしていた場合、的を得てないなと思った場合、私には難しいと思った場合にはスルーしますが、大抵の質問はながめています。

もし知恵袋に抵抗があるなら、ここにコメントしてみてください。私のできる範囲で良ければ回答します。
※万能じゃないです。どちらかというと、初心者向けです。

アドウェアについて

アドウェアとは

アドウェアとは広告を表示するソフトウェアです。
ソフトウェアやサイトを無償で使えるかわりに広告を表示しますよといったものから、ブラウザに強制表示されて迷惑になるもの、告知なくユーザーの情報収集をするもの(これはスパイウェアともいう)まであります。

ここでは後者の、意図せずに不要な広告を表示する「期待されないアドウェア」について扱います。


どのようにしてインストールされるか

ここで紹介するのは一例です。
アンチウイルスソフトでは防げないことも多いです。
  • ソフトウェアのサブコンポーネントとして、つまりソフトのおまけとして勝手に入ってくるケース(ソフトウェア自体がアドウェアのこともあります)
  • Webサイトを閲覧した際に勝手にインストールされるケース
    • 「セキュリティ警告 - あなたのコンピュータはウィルスに感染しています」と画面に表示し、駆除ツールとして紹介されインストールしてしまう。
    • アダルトサイトで、動画閲覧に必要なコンポーネントとしてインストールしてしまう。
    • ソフトウェアのダウンロードをしたかったが、別の(宣伝の)「Download」ボタンがあってそちらを誤ってダウンロードしインストールしてしまう。(英語のサイトで起きやすい)
    • このドライバでパソコンの不具合を解消しますとうたって、無関係のソフトウェアをインストールさせる。
  • メールの添付ファイルで送られて実行してインストールしてしまうケース

どのように感染するのか

いわゆる感染手法なのですが、ほとんどのケースは以下の2つです。
  • ソフトウェアとしてインストールされる。プログラムと削除にもリストアップされ、アンインストールで削除できる。
  • ブラウザのアドオンとしてインストールされる。インストールされているアドオンは以下の様にして確認できる。
    • IEなら「設定」-「アドオンの管理」
    • Chromeなら「設定」-「その他のツール」-「拡張機能」
    • FireFoxなら「設定」-「アドオン」-「プラグイン」
これ以外もありえますが、ここでは割愛します。


駆除方法

何かのソフトウェアをインストールしたきっかけで起きたなど、原因が明確に分かっている場合にはそれをアンインストールします。

駆除ツールというのがある場合にはそれをダウンロードして実行します。
ほとんどのケースで AdwCleaner を行うのが推奨です。

AdwCleaner
https://adwcleaner.jp.uptodown.com/windows
※バージョンアップ機能はないので、その都度最新版をダウンロードして実行します。
こちらに詳しい解説があります。
http://www.japan-secure.com/entry/adwcleaner.html

Junkware Removal Tool
https://www.malwarebytes.com/junkwareremovaltool/
ブラウザのトップページの改ざんやツールバーの削除がメインです。
不審なソフトウェアを削除後に、Hao123やMyPC Backupなどに書き換えられてしまったページの修正に利用します。

Malwarebytes Anti-Malware Free
https://www.malwarebytes.com/
アドウェア駆除専用というわけではなく、通常のアンチウイルスソフトとして動作しアドウェアも検出してくれるものです。
無償版は機能限定版になりますが、スキャンエンジンは有償版と一緒です(つまり検知能力は十分にあります)。
スキャンを実施前に定義ファイルを手動でアップデートする必要があります(無償版がゆえの制限)。

SpywareBlaster
http://www.brightfort.com/
Webブラウザの監視が主な機能です。
無償版は機能限定版になりますが、スキャンエンジンは有償版と一緒です(つまり検知能力は十分にあります)。
スキャンを実施前に定義ファイルを手動でアップデートする必要があります(無償版がゆえの制限)。

Chromeクリーンアップツール
https://www.google.com/chrome/cleanup-tool/
Chromeブラウザ専用です。

注意
ここにあるツールを使う際は アンチウイルスソフトのオンラインスキャン / アンチスパイウェア も合わせて行っておくのが良いです(※一部重複しています)。


Malwarebytes Anti-Malware for Mac
http://www.adwaremedic.com/
※旧AdwareMedic
Mac専用。Macユーザーの定番。

参考URL
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11162811846
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11164312141
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14146797134
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13144411253
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12106247702
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12151509342
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12164217527

Linuxのアンチウイルスソフト

Linuxの商用のアンチウイルスソフトは基本的にはサーバ用途です。
個人用途だとフリーになると思います。

多数ありますが、Sophos か ClamTk を選ぶのがいいと思います。

ClamAV
http://www.clamav.net/
ClamAV はソースコードでインストールする必要があります。CUIです。
通常はGUIインターフェースのついたClamTkを利用します。

ClamTk
https://dave-theunsub.github.io/clamtk/
Fedora / CentOS のrpmパッケージ、debian / Ubuntu のdebパッケージが公開されています。

Antivirus for Linux (Sophos)
https://www.sophos.com/en-us/products/free-tools/sophos-antivirus-for-linux.aspx
アンチウイルスベンダーのSophosが提供。無料。
RHEL / CentOS / Oracle Linux / SUSE Linux / Ubuntu / Debianなどをサポートしています。
英語ですが、ここが詳しく解説しています。
http://www.bleepingcomputer.com/forums/t/578679/sophos-antivirus-for-linux/
使いやすさ、検知率の評判はここが良いようです。

Antivirus for Linux (Comodo)
https://www.comodo.com/home/download/download.php?prod=antivirus-for-linux
プロバイダーのComodoが提供。無料。
Ubuntu / RHEL / Fedora / SUSE Linux / OpenSUSE / Debian / CentOSなどをサポートしています。

既に終了したもの
avast / Avira / Panda / AVG Anti-Virus / BitDefender / F-PROT

参考URL
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13163173343

フィッシングサイトについて

どんな風にやってくるか?

銀行やオンラインゲーム、SNSなどを騙ったメールが来て、メールに貼られたリンクからサイトにログインするよう誘導されます。

サイトを見ているとフィッシングサイトに飛ばされるケースもあります。
・「年次訪問調査」、「Windowsセキュリティの重要な警告」といったページが表示されるのは有名です。(※Windowsセキュリティの重要な警告 は動作が少し違います。上のリンクで詳しく説明しています。)


フィッシングサイトの目的は?

偽装されたサイトでログインさせ、ユーザーアカウントとパスワードの組み合わせを盗みます。
クレジットカード番号を入力させ、それを盗むこともあります。
これはフィッシングサイトではまれなケースですが、大量に情報を集めてリストを売るということもあり得ます。

いずれにしろ偽装されたサイトで入力された情報を盗むところにフィッシングサイトの特徴があります。


どのように注意すればいい?

・知らない人からのメールは信用しちゃダメ。(リンクをクリックしたりしない)
・ネットの相手に個人情報を伝えない。
・ユーザー・パスワードを入力する際には偽サイトかもしれないからURLをちょっとチェックしてみる。

といったことに気を付けるだけでも、大きく効果があります。


もしフィッシングサイトに情報を入力しちゃったら?

ユーザーID・パスワードの組み合わせを入力しちゃった場合、早急に正規のサイトにログインしてパスワード変更をします。
また、ユーザーID・パスワードの組み合わせを盗まれたので、他のオンラインサービス(FacebookとかTwitterとかAmazonとかetc)で同じユーザーID・パスワードの組み合わせをしているものがあれば、すべてパスワード変更をします。

クレジットカード番号を入力してしまった場合、すぐにカードを停止し再発行する処置をしてください。その場で決済されない場合、間に合う可能性があります。

実際に決済された場合には、消費者生活センターなどに相談するしかないです。


http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12164219777
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14162720494